あの日から音楽を聴けなくなった、車にもPCにもたくさんの曲があるにも関わらず聴く気にならない。
半月ほど過ぎてやっとラジオから聞こえてきたのが 「希望という名の光」 大好きな山下達郎氏の曲
である。現実の状況と複雑な思いが混濁して思わず涙が出た。シャッターを押すまでに随分と時間を
要したのは云うまでもなく、以前と同じ気持ちでファインダーを覗けるかと問われれば「はい」とは
決して答えられない。それでも私は撮りたい。私のちっぽけな心を揺るがす福島の風景を撮り
続けていきたい。

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